アルツハイマー病は3型糖尿病と名付けた教授がいるとのことですが、どういうことなのでしょうね。
この説は、アメリカの神経学の教授でスティーブン・アーノルド教授(米ペンシルバニア大学医学部精神医学・神経学)という方らいしいです。
彼は、糖尿病を合併していないアルツハイマー病の患者の脳を使って、神経細胞におけるインスリン抵抗性を調べたところ、その脳はインスリンの効きが悪く、神経細胞がグルコースを使えない状態になっているんだそうです。グルコースが不足しているわけでも、インスリンが枯渇しているわけでもないのに…。
糖尿病(2型)は、 インスリンの効きが悪くなる→グルコースをエネルギーに変えられない→高血糖→脳や筋肉の働きが悪くなる というものですが、その状況が主に脳内で起こっているとのことなんですね。
でも、なぜココナッツオイルが良いのでしょうね?
脳のエネルギーになるものは、一般的には「ブドウ糖(グルコース)」のみと聞いていました。 けれども、他にもうひとつ「ケトン体」というものがあるそうです。 このケトン体はグルコースを使い果たした時に、脂肪細胞を分解して作られるので、体内で作るにはグルコースをシャットアウトしなければならないようです。 そこで、外から摂取しようとした時にケトン体を多く含んでいるものが「ココナッツオイル」なんだそうです。また、中鎖脂肪酸であることもいいようです。
そして嬉しいことに、「アルツハイマー病ではグルコースを利用できなくなるが、ケトン体は利用できる」んだそうです。 また、アルツハイマー病以外にも、神経変性疾患に効果が出ているとのことです。
では、大いにココナッツオイルをつかいましょう! としてしまう前に、気をつける点もあるようです。 「ヴァージンココナッツオイル」と「ココナッツオイル」はまったく異なる効果を持つ別のオイルと思った方がよいようです。
今度手に取ることがあったら、よく見てみます。